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【おたよりコラム】これから10年後

 新しい年がはじまり少し経った1月12日。ちょっと気分転換にコクーンシティへと散歩をしていた。途中、けやきひろばを通ると、そこには振り袖を着た人がたくさんいた。20歳の集いの日だった。今年の20歳の集いに参加している子の中には、小学生の時に教えていた子もいた。その子たちは、小学生のとき教室に通ってくれていただけではなく、中学生、高校生になっても教室にも通ってくれていた。というより、この子たちが、中高生のクラスを希望してくれたおかげで、今の中高生クラスを作ることにした。そんなきっかけの子たちだった。きっかけとなったのは教室だけではなく、夏のキャンプを中学生でも行きたいといってくれたことで、中学生枠を作ることにしたり、さまざまなイベントのきっかけになってくれた子たちだった。そんなたくさんのきっかけをくれた子たちが20歳。出会ったのは、ほぼ10年前。その10年間、この子たちのおかげで、しばふハウスの土台ができたのだなぁとしみじみ。今ではスタッフ側として手伝ってくれたり、一緒に遊びに行く仲間としての繋がりに変わってきているように思う。そんな思い入れのある子たちに会い、改めてこれからも大事にしたいつながりだなぁと感じていた。

 そして、その少し前の1月3日、しばふハウスをはじめるよりずっと前の教え子に再会する機会にも恵まれた。当時小学生だったその子たちが24、5歳の年。今では、働いていたり、大学院に進学していたりと、それぞれが自分の道を進んでいた。小学生ぶりに会う子もいて、再会は10年以上ぶりだった。その子たちも思い入れのある子たちで、私が学習塾の教室長として担当し、最初に送り出した卒業生がこの子たちだった。だいぶ前だけれど、その当時の子どもたちの言葉や表情、思い出せることがたくさんある。いい思い出もたくさんあるけれど、それ以上にたくさん悩み、たくさん失敗もした思い出もたくさんある。今となってはもっとこうできたのではないか、と申し訳なくなることもたくさんある。それでもいつも本気だったし、全力だった。週1回の金曜夕方の習い事。ただそれだけの繋がりといってしまえば、本当にそれだけだと思う。でもこの金曜夕方の、この子たちとの時間が、子どもたちがのびのびと楽しみながら、安心していろいろなことを学べる居場所を作りたい、そう考えるようになった大きなきっかけだった。 今年は人とのつながりを大事にしなさいといわれているのか、と思うほどに、人との縁があるスタートになっている。どちらの教え子も、卒業しても会いたい、会ってもいいかな、と思ってもらえるというのは、心から嬉しかった。それは、今の教室やしばふハウスを作ったときからの自分のやりたいことそのものだったから。卒業したら終わり、ではなく、いつでも帰ってこれる居場所を作りたい、そういう想いをこめて活動している。しばふをやりはじめたのが、2016年の9月。今年の9月で10周年となる。当時の小学生が大人になっている。それくらいの年数が経っている。しばふハウスができたころの子たちは、繋がってくれている子が多い。大事なのは、ここから。ただの先生生徒という関係ではなく、どれくらい居場所として感じてくれる子たちを増やすことができるか。それが、今から10年後、大きくなって、それでもつながっていたいと思ってくれるかに比例すると思う。 今年は、しばふハウスが10周年となる年。どの学年、どの子も「思い入れのある教え子」と言えるようにひとりひとりと密に関わっていきたい。勉強はもちろん、いろいろな面で関わりながら、楽しむ姿、悩む姿、失敗する姿、工夫する姿、挑戦する姿、いろいろな姿をみせていけたらと思う。そんな姿を10年後、大きくなった子どもたち(もう子ではないけれど)と思い出話として話せる日々を想像しながら。

 2026年もどうぞよろしくお願いします。 三尾 新

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