【おたよりコラム】チャンスをつかむために
教室がはじまるときに、イベントのことを話すことがある。「こないだスキーいってきたね~楽しかったよね~」そうすると、参加した子は目を輝かせていろいろ話してくれる。その時に「スキーはできないからー」「やったことないから」という言葉も聞こえてくる。これから行くイベントのことも話す。「2月にはねースケートもあるから、もしよかったら!」「あとね、2月のしばふカップは『迷路』なの。それも迷路作りのコンテストだから、ぜひ作ってみて~」そうすると「スケートいく!」といううれしい声も、中には「習い事があっていけないー」と悔しそうな声も。でもやっぱり「スケートはやったことないから」「めいろ、作るのは苦手だから。とくのはできるけど」という言葉も聞こえてきた。つい最近の話だ。こうした声をきくと、私はちょっと悲しくなりながら、決まって伝える言葉がある。「『苦手・やったことない』と思うものほど、どんどんチャレンジしてみなー」と。知らないこと、やったことないこと、苦手なことのほうが多いと思う。それを失敗するかも、できないかもとマイナスなことをイメージしてやらないままでいると、できること、失敗しない安心な世界からずっとでないことになる。井の中の蛙、大海を知らずとはよくいったもので、狭い世界のことしかしらないまま、これが好き、これが嫌いというのは、もったいないことだと思っている。新しい世界にドキドキ・ソワソワしながら飛び込むことで、もしかしたらいま好きなもの以上に好きなものに出会うかもしれないし、いま好きなものの良さをさらに深めることもできるかもしれない。
こうした新しいことに挑戦するときに私が心がけていることがある。一つ目は、言葉。「さいあくー」「つかれたー」「できないー」そんな言葉は絶対にいわないこと。言葉は心の持ちようを変えてしまう。普段の生活でもそうだけど、疲れてる時こそ、いやなときこと、「たのしー」「がんばった!」「やってみよー」と子どもがいるいない関係なくプラスの言葉で表現する。それだけで、私自身も、子どもたちも、すべてがプラスの思い出になっていく。二つ目は、ひとりでもやるということ。誰かがいると安心できる。それは絶対にそう。でも友だちと一緒だから楽しいなどと一緒にいることに重きを置くと、お互い興味をもてるものが異なった時に、別々に深めることはできなくなったり、その瞬間、興味をもてたものに向き合ったり、時間を割いたりできなくなる。また相手が楽しめなかったら「つかれたよねー」などと合わせることになってしまう。合わせることよりも『私はこうしたい!』『私はどうなりたい!』というような『私の心の動き』を大事にしようと思っている。それが学校のような合わせることが大事な場であっても。そして三つ目は、即決断するということ。チャレンジできる、やってみるチャンスが目の前にあったら、まずは「やる!」と決めて、申し込みなど一歩を踏み出してしまうこと。どうしようかなーと悩むと、できない、やらないほうがいい言い訳がどんどんでてきて、どうしても今じゃなくていっか、またいつか、となってしまう。悩むのはやってみてからでいい。イエスマンになってみることは、とてつもなく視野を広げてくれるし、新しい世界に出会えるチャンスを増やしてくれる。そして最後の四つ目はどんなことも、成功する、できる、楽しいだろうなぁというイメージをもつこと。そうすると、やる前から楽しくなるしワクワクできる。それがやってみて成功したり楽しかったらさらに2回目の楽しいを味わえる。失敗してもやる前のワクワクを楽しむことができる。どっちにしても楽しい思いは味わえる。できないかも、不安だなぁ、楽しめないかもと思っていると、長い間、嫌だなぁという気持ちにとらわれ続け、いいことが減ってしまう。プラスの想像に損はない。
私自身、3月のマラソン挑戦は、まさに即決で決めてしまって、後で悩んでいるもの。こうして挑戦できているものもあるけど、「やりたいなーでも、、」と言い訳をして止まっていることがあると、これを書きながら、気づかされる。逃げるな。まずは動け!動いたらなんでもできる!失敗上等!
自分に檄を飛ばし、ここから挑戦し続けていく!絶対に!
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